多くの小規模 EC ブランドでは、注文の大部分がオンラインストアを一切通りません。電話で入ってきたり、Facebook Messenger のやり取りのスクリーンショットとして届いたりします。それでも誰かがその注文を WooCommerce に入力する必要があり、WooCommerce の管理画面はそうした業務フローを想定して作られていません。
標準の注文画面の問題点
WooCommerce 標準の「注文を追加」画面は、すでに商品が入った注文を編集するためのもので、白紙の顧客とのやり取りから注文を組み立てるためのものではありません。商品を 1 つ追加するには、検索ボックスを開き、AJAX の結果を待ち、バリエーションのドロップダウンを開き、注文内のサイズや色の組み合わせごとにそれを繰り返す必要があります。商品 1 つにつき 5〜6 ステップ、しかも正確な SKU を知っている前提の画面です。
1 日に十数件の電話注文を受けるショップにとって、この手間は実際の時間のロスと実際のミスにつながります。長いドロップダウンで間違ったサイズを選んでしまうのは、起こりやすくよくあるミスです。
開発したもの
wp-admin 内に専用ページ Manual Order Creator を作成し、電話注文の業務フローに合わせて上から下まで設計しました。
- まず顧客情報。名前、電話番号、住所の欄をページ上部に配置し、スタッフが実際に情報を聞き取る順番に合わせました。
- 下書きと非公開の商品も含む商品検索。新商品は公開前に準備されることが多いため、検索ではあえて
draftとprivateのステータスも対象にし、公開前から販売できるようにしました。 - ボタン式のバリエーション選択。サイズ・色・丈の組み合わせをドロップダウンではなくクリックできるボタンで表示します。1 つクリックすると確定し、選択欄は「変更」リンク 1 つにまとまります。よくあるケース(1 回選んで次へ)は、複数ステップのフォームではなく 1 クリックで済みます。
- 定額割引の入力欄は注文合計をリアルタイムに再計算し、正しいマイナスの
WC_Order_Item_Feeとして保存されるため、WooCommerce の他の画面でも正しく表示されます。 - 配送料の選択肢はストア自身の配送エリアからリアルタイムに取得し、コードに固定していません。オーナーが送料を変更すれば、フォームも自動で更新されます。
確認画面の流れ
送信に成功すると、大きな緑のチェックマーク、新しい注文番号、2 つのボタン View Order と Create Another Order が全画面で表示されます。2 つ目のボタンはフォームを完全にリセットし、顧客名の欄にカーソルを置いたままにするので、電話を立て続けに受けているスタッフが注文の合間にマウスへ手を伸ばす必要がありません。
目標は「スタッフが注文を作れるか」だけではなく、「迷わずに 10 件続けて作れるか」でした。
ポイントのまとめ
- 標準の管理画面は編集のためのもので、素早い繰り返し入力には向いていません。実際の注文量があれば、専用フォームはすぐに元が取れます。
- 社内検索に下書き・非公開の商品を含めるのは小さな変更ですが、商品をどれだけ早く売り始められるかに大きく影響します。
- 次の操作(「もう 1 件作成」)を見越した確認画面は、単なる成功メッセージが残す手間を取り除きます。
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